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技術系のメモ

SASディスクの消去

SASディスクの消去について。

株式会社センチュリー社の「これdo台SAS V2」を使えれば、さくっとできるけど18万はさすがに高い。

 

なので、SASディスクを挿入できるサーバを使って、Ubuntuをインストール(もしくはLive起動)して、

UbuntuのコマンドでSASのディスクの初期化をしたいと思います。

やる内容は復元困難レベル(削除してリース返却、削除して廃棄目的レベル)です。

 

SATAは、接続してもいいけど、お立ち台使ってボタンぽちーのほうが場所も取らないし、あまり重要でない廃棄用のデータを消去程度ならこっちがよさそう。

 

 

今後またやるときに思い出せるようのメモです。

同じようなことやろうとしてる人の参考になればラッキー程度です。

やり方の調査は、ChatGPTで始まって、ChatGPTで完結しました。

 

 

今回の機器

DELL PowerEdge T440

RAIDカード:UCPA-901(Ratoc製 SFF-8088 SAS外付け RAID/HBA)

 

【手順】

①RAIDカードの設定を変更

②ディスクをRAIDカード経由で認識させる

③ディスクに消去コマンドを実行

 

 

 

 

手順① RAIDカードの設定を変更

手順② ディスクをRAIDカード経由で認識させる


RAIDカード経由だけど、個別にディスクを認識させることが可能なボード(HBAモード)

そのために、まず、中古なので、設定済のRAID情報を消去+HBAモードに変更。

 

RAIDの管理画面へ。

BIOSの設定画面に入り、なんとなくConfigure RAIDみたいな項目が出てきたのでそこへ。

Configureっぽいところがあったのでクリアして、Virual Disk ~を確認しても、存在しない、とのことで、初期化できたと判断して、Ubuntu起動してみるも、ディスクが見えない。

 

HBAモードになってなさそうなので、「Switch to HBA mode」の項目があったのでしてみるも、エラー。

(The requested operation is not possible at this time.と表示)

 

RAID情報が消せてないぽいよ、とのことで、いくつか挙げられたなかで、「Foreign Configuration」の項目を見つけて、Clear。

 

そしたら、Switch to HBA modeが実行完了。

再起動して、OSから個別ディスクの認識が成功しました。

 

 

 

 

手順③ いざ消去


Live起動か、OS用のディスクをいれて、UbuntuをインストールなりしてUbuntuを起動。

(Live起動の場合は、Desktop版じゃないとだめらしい)

※また、もし今後もやるのであれば、OS用ディスクを適当に余ったのつけて、Ubuntuインストールしたほうが良い。
aptで消去用のソフトをインストールする作業があります

 

 

起動後、Ctrl + Alt + Tでターミナルを起動。

まず、消去用のソフトをインストール。

$ sudo apt update
$ sudo apt install -y sg3-utils

 

下記コマンドを実行して、認識しているHDDのリストを取得。

$ sudo lsblk -d -o NAME,SIZE,MODEL
NAME     SIZE MODEL
loop0    1.7G
loop1  523.3M
loop2  925.9M
loop3      4K
loop4   73.9M
loop5  245.1M
loop6   11.1M
loop7    516M
loop8   91.7M
loop9   10.8M
loop10  49.3M
loop11   576K
loop12   210M
loop13 112.6M
loop14  50.9M
loop15  18.5M
loop16 112.6M
sda    279.4G ST3300657SS
sdb    931.5G ST1000NX0473
sdc    279.4G ST3300657SS
sdd     14.5G USB Flask Disk
sr0     1024M HL-DT-ST DVD-ROM DU90N

USBメモリからLive起動したので、sddに起動で使ってるUSBが見えてます。

消去対象ディスクはsdaとsdbとsdc。

 

消去方法は、主に2通り(ほかの手段もいっぱいありますが今回は)

sg_sanitizeを使う消去。

上書き消去(–override –zero) ゼロフィル。物理的に全ブロックを上書きする。

ブロック消去(–block) ブロックに消去フラグを立てる(論理的消去)

暗号化消去(–crypto) 暗号化キーを削除して全部使えなくさせる(暗号化ディスクやSSDで使える??)

 

 

今回は目的達成には、上書き消去がベスト。1TBで3時間ぐらい?

$ sudo sg_sanitize --overwrite --zero /dev/sdb

なんでsdbかっていうと、ST3300657SSは、overwriteか、sanitizeが非対応のようです。

(Sanitize failed: Illegal request, Invalid opcode、とエラーが出てできない)

ST1000NX0473はこのコマンドで消去可能でした。

 

 

できなかったので、sg_formatコマンドを利用します。

$ sudo sg_format --format --size=512 /dev/sda

上記コマンドで正常に動作し始めました。

300GBのHDDでおよそ1時間ぐらいだったと思います。

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